大正3年父生野源太郎(山口県出身、鉄道省要職を歴任し歌人として歌集も出す)の長女として東京小石川に生まれる。弟はリルケやゲーテ、不思議の国のアリスの翻訳をされたドイツ文学者の生野幸吉氏。三岸節子らと女流作家協会を設立するなど偉大な足跡を残されました。大正生まれの作家にして、今の文化、風俗、生活様式を予見するかのようなPOPで洗練された画風です。世田谷美術館展や光風会展、女流展などに精力的に出品され、年を追うごとに、また外遊を重ねるごとにその色彩、洒落た構図は進化されました。デザイナーが脱帽するくらいの色彩と構図のセンスは、80年代に国際形象展で招待されたフランス現代作家たちよりも先だと思われます。
¥5,000 ( 税込/月額)
F8号(46×38㎝)
油彩 1987年作